しみず手帳・ブックデザイナーの日々

フリーランス ブックデザイナー 清水佳子の日記。 デザインした作品、2匹のネコ、ベランダで育てている植物も紹介していきます。神奈川県川崎市在住。

ダヤンのたからモノがたり

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本日、とうとう『ダヤンのたからモノがたり』が発売になりました。

この本は、タイトルでお察しいただけるかもしれませんが、“ダヤンのグッズについてるイラスト”をフューチャーした本。人気の陶器についている素敵なイラストが掲載され、その背景にある物語を紹介しています。

デザインはヨーロッパの古い“宝の本”のイメージで。
ヌメ革のテクスチャーを背景にひき、真鍮の金具をつけました。(真鍮金具は、とあるファイルについていた銀の金具を撮影し、それを古びた風に加工してつくりました)


いわゆるファンシーペーパーの見返しはナシで、本文用紙を本体に貼ってページを固定してあります。見返しと本文用紙が同じ印刷できるという構造を生かして、本の中に本があるようなちょっと不思議なデザインにしました。

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左右についているインデックスは、物語が進むとページとともに変わります。ページのまわりにある色枠は、上製本のチリ部分のイメージ。実際のチリと相まって、本が2重になってるような印象です。イラストの背景はうすいマーブル模様。イタリアの高級ステイショナリーのようなイメージです。物語は6話収録されています。

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そして、巻末にコラムがあり、ダヤンファンにはうれしい裏話なども載っていますよ。

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使用した紙は、カバーは上品な風合いと発色が豊かな“ヴァンヌーボー”。カバーをとった本体の表紙は、布目のテクスチャーが美しい“クラシックリネン”です。


絵本の形式ですが子供用の絵本というより、ダヤンのファンの大人向けの内容になってます。
この本、デザインしていて難しいと感じたのは、描きおろしではない既存イラストをつかって読者に違和感を感じさせることなく、“ダヤンの世界観”にひたってもらえるデザインにすること。通常の絵本のように、絵と文字だけのレイアウトという訳にはいかず、かといって主役はあくまでも“イラスト”で、デザインが勝ちすぎるのはNGなのです。そういう条件の中、編集部とコンセプトを詰めて形にしていったこの本。時間的にも、精神的にもかなりハードでしたが、頑張ったかいあって「気持ちよくダヤンの世界に浸れるデザインになった」と自負できる仕上がりです。
もともとダヤンは革小物専門店「わちふぃーるど」のショップのシンボルマークから誕生したキャラクターですので、グッズの物語を紹介した革装丁本風デザインは、ダヤン生誕25周年にふさわしいのではないでしょうか。
本屋さんで見かけましたら是非お手にとってご覧くださいね。

ダヤンのたからモノがたり
主婦と生活社から

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